2015年1月
以前、VirtualBox上にUbuntu Server, lubuntuの環境を作った。久しぶりに起動してみたら、パスワードを忘れてしまってログインできない。
こんな時はパスワードを再設定する。ここではその方法を紹介する。
環境: VirtualBox + Ubuntu Server 14.04 / VirtualBox + lubuntu 14.04
状況: パスワードを忘れてしまい、ログイン画面から先へ進めない。
対処法: Ubuntu/lubuntuをリカバリ・モードで起動し、パスワードを再設定する。
実際の環境はUbuntu Server, lubuntuだが、以降の説明ではUbuntuと表記する。
VirtualBoxから目的のUbuntuを選択して起動。起動直後から[Shift]キーを押しっぱなしにする。
※[Shift]キーを押しながらUbuntuを起動している状態にする。
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GRUBメニュー画面が表示される。
「Advanced options for Ubuntu」を選択、[Enter]キーで決定する。
サブメニュー画面が表示される。
「Ubuntu, with Linux ~ (recovery mode)」を選択、[e]キーで編集モードへ。
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下の方へスクロールし、「linux /boot/~」で始まる行の中ほど、「ro」を「rw」に書き換える。
※read-only → read/write
[Ctrl]+[x]で編集モード終了。リカバリ・モードが起動する。
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Recovery Menu画面が表示される。
「Root Drop to root shell prompt」を選択、[Enter]キーで決定する。
画面最下行にルート権限でプロンプトが表示される。
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#passwd username ←'username'は目的のユーザー名。
Enter new UNIX password: ←新パスワードを入力する。
Retype new UNIX password: ←新パスワードをもう1回入力する。
passwd: password updated successfully ←と表示される。
#exit
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Recovery Menu画面に戻ってくる。
「resume Resume normal boot」を選択、[Enter]キーで決定する。
起動処理続行の確認画面が表示される。
※下部に<OK>と表示されている画面。
[Enter]キーを押すとUbuntuが再起動する。
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ログイン画面が表示される。
先ほどのユーザー名とパスワードでログインできる。
「Ubuntu, with Linux ~ (recovery mode)」の場面で「ro」を書き換えないと…
「#passwd username」で2回目の入力時に↓と表示され、パスワード再設定が失敗する。
passwd: Authentication token manipulation error
このエラーメッセージで検索すると、ファイルの整合性が取れていないので「#pwconv」を実行せよ、との説明が多数見つかる。
しかし原因はそれとは異なるので、実行しても↓と表示され、問題は解決できない。
pwconv: cannot lock /etc/passwd; try again later.
Ubuntuのログインパスワードをリセットする方法を検索すると、解説サイトやブログがいくつも見つかる。
情報公開してくださっている方々に感謝。
Ubuntu 14.04を対象とした説明がなかった気がするので、自分もメモを残しておく。