2016年12月
AmazonでUSB接続のマイクロスコープ(顕微鏡)を購入。その実態はUVC(USB Video Class)規格のビデオカメラ。
これをRaspberryPi2で使用した様子を紹介する。
USBマイクロスコープをWindowsPCやAndroid端末で使用するためのソフトがメーカーサイトからダウンロードできる。
指定のソフトでなくともUVC対応であれば大抵は使えるようなので、使い勝手を求めて好みのソフトを使用可能。
また、UVCのドライバとソフトさえあれば他のOSでも使用可能。ということでRaspberryPi2で動かしてみた。
写真左1,2枚目は、USBマイクロスコープの全体像。先端のLEDは商品販売ページの説明では6灯だが実際は8灯だった。
消灯を含め明るさはケーブル途中のボリュームでコントロール。点灯部はやや熱を持つ。
本体後部(ケーブルが生えてるところ)をひねって焦点を調節する。
その際、台座が見た目に反して軽く、ケーブルが堅いため、設置した本体がバランスを崩しやすいので注意。
※手前に置いてある眼鏡形の物体は30倍固定のマイクロスコープ。これも便利で手放せない。
RaspberryPi2で使用するためのドライバ+アプリは、GUIで扱えるguvcviewにした。
写真3,4枚目がguvcviewで使用中の様子。映し出される動画の速さは2fps弱。
例えばカメラの前で手をサッと動かすと監視カメラのようなコマ落ち映像になる。
動画撮影には向いていないと思う(録画はできる)。
※WindowsPCやAndroid端末ではスイスイ動く。例えばWindowsPCでは1280x720/30fps.
guvcviewの起動でハマッたのでメモしておく。OSはRaspbian Jessie with Pixel (NOOBS 2.0.0)。
Synaptic(パッケージマネージャ)からguvcviewと依存ソフトをまとめてインストール。
USBマイクロスコープをRaspberryPi2に接続。ここまではよい。
問題は、guvcviewをGUIまたはコマンドラインから実行しても起動しない。デバイスは認識されている。
解決策はこちらの最後にあった。→「
Raspberry Pi View topic - Guvcview issue (and hello to everyone )」
$guvcview --audio=none
「音声なし」のオプションを付けて実行したら起動した。
GUIから起動する時はメニューの「guvcview」(写真4枚目)を右クリックし、起動時オプションの欄に[--audio=none]を記入しておけばよい。
思った以上に良く映り、電子工作のハンダ付け確認に役立っている。これからも活用したい。 実体顕微鏡のように使おうとした場合、手元を見ながらハンダ付けできないので難しい(顔は正面のモニタを向いている)。