2016年10月
RaspberryPi2を一からセッティングしたときのメモ書きをあれこれ残す。
現時点で最新のOS、Raspbian Jessie with Pixel / NOOBS 2.0.0 をインストールした。
なお、この記事は「RaspberryPi2 環境構築に関するメモ」を再編集したものである。
NOOBS をダウンロードする。 https://www.raspberrypi.org/
ZIPを展開して全てのフォルダとファイルをmicroSDカード(8GB以上)にコピーする。
→使用済みのmicroSDカードを使い回す場合、SDFormatter でフォーマットする。
https://www.sdcard.org/jp/downloads/formatter_4/
・オプション設定→論理フォーマット:ON
RaspPiに、モニタ、キーボード、マウス、無線LANのドングル、を挿す。
microSDカードをRaspPiにセットし、電源を入れる。RaspPiが起動する。
→NOOBSの画面→Raspbianを選択→日本語を選択→インストール開始。20分ほどで完了。
→インストール完了のダイアログでOKボタンを押すとRaspbianが起動する。
デスクトップ環境が表示される。
インストール最初の段階で日本語を選択しなかった場合、後からでも日本語化できるのでインストールをやり直す必要はない。
下記「環境を日本語化する」の項を参照。
メニューバーの「上下互い違いの矢印」のアイコンをクリック。
→無線親機のSSID一覧が表示されるので(ご近所のものだとか含む)、目的の親機(自分のもの)を選択する。
→接続キー(親機本体に書かれている)を入力する。
→wlan0がネット接続状態に設定される。アイコンが扇形(電波マーク)に変わる。
メニューバーの無線LANアイコン(扇形マーク)を右クリック → Wireless & Wired Network Settings
Configure: interface, wlan0
IPアドレス: 192.168.0.xx
Router: 192.168.0.1
DNS Servers: 192.168.0.1
DNS Search: 空欄
$ sudo apt-get update …リポジトリを最新に更新する。
$ sudo apt-get upgrade …リポジトリに基づいてアプリを最新に更新する。
$ sudo rpi-update …RaspberryPi2のファームを最新に更新する。頻繁に実行する必要はない。
日本語インプットメソッド fcitx-mozcをインストールする。
$ sudo apt-get install fcitx-mozc
$ im-config -n fcitx …fcitxを有効にする。
RaspPi環境を日本語に設定する。
メニュー → Preferences → PaspberryPi Configuration → Localisationタブ
Locale:
Language: ja
Country: JP
CharacterSet: UTF-8
Timezone:
Japan, Tokyo
Keyboard:
Japan, Japanese
※Systemタブで「Overscan: Disable」にすると周囲の黒縁がなくなり、真のフルスクリーン表示になる。
OKボタンを押すとRaspPi再起動を促されるので、再起動する。
再起動後はRaspPiが日本語環境になっている。
メニュー→設定→Fcitx設定
【入力メソッド】タブ
英語キーボードの設定になっていたら、画面下の[+]をクリックし、「キーボード - 日本語」を登録する。
「キーボード - 日本語」を1行目に上げ、「キーボード - 英語」を削除する([-])。結果、下記のようになる。
キーボード - 日本語
Mozc
【全体の設定】タブ
ホットキー:
入力メソッドのオンオフ Zenkakuhankaku / 空 …キーボードの[半角/全角]キーを押す。
メニュー→設定→Mozcの設定
各タブ、お好みで変更する。例えば【一般】タブ、キー設定→キー設定の選択:ATOK とか。
■リモートデスクトップ XRDP
xrdpをただインストールしても正常に動作しない。
WindowsPCから接続しに行ったとき、error - problem connnecting とエラー表示され、接続できない。
解決策はこちら→
error - problem connecting to Raspberry Pi 3 with xrdp
xrdpはtightvncserverを利用しているが、
tightvncserverがインストールされていなかったり壊れていたりすると上記接続エラーとなる。
従って、正しい順番に入れ直せば問題は解決する。
$ sudo apt-get remove xrdp vnc4server tightvncserver …(*1)
$ sudo apt-get install tightvncserver
$ sudo apt-get install xrdp
(*1)…xrdpをインストールしてしまった場合、一旦削除する。vnc4server, tightvncserverも削除する。
vnc4server, tightvncserverはインストールされていないかもしれないが、removeを実行しても問題ない。
Windows側から接続しに行くとXRDPのログイン・ダイアログが表示される。
Module: sesman-Xvnc
username: (RaspPiのユーザーID)
password: (RaspPiのパスワード)
※XRDPはWindows-RaspPi間でコピペが出来ない。
なお、現バージョンでは日本語キーボードに対応しているので、下記の実行は不要。
sambaをインストールする。
$ sudo apt-get install samba
設定ファイルをroot権限で開く。
/etc/samba/smb.conf
ファイル最後尾に下記を追記する。
[RaspPi] ←Windowsから見える共有フォルダ名
comment = RaspberryPi Share Documents
path = /home/pi ←共有するフォルダ
public = yes
read only = no
writable = yes
browsable = yes
guest ok = yes
force user = pi ←RaspPiのユーザーID
directory mode = 0777
create mode = 0666
RaspPi本体を再起動する。
※「$ sudo systemctl restart samba.service」と実行しても失敗するので。
→「Failed to restart samba.service: Unit samba.service is masked.」のエラーメッセージが表示される。
Windowsからネットワークコンピュータ「RASPBERRYPI」が見えるようになる。
microSDカードは同じ容量表示の製品でもメーカーにより容量(セクタの数)が微妙に異なる。
例えばToshibaの16GBとTranscendの16GBの製品は容量が異なる。
そのため、イメージバックアップを取ったとき、同じ容量表示の他社製microSDカードに
ディスクイメージが書き戻せないことがある(容量が小さいものへは書き戻せない)。
対策として、GPartedでパーティションを縮めることにする。
この作業はRaspPiではなく別のLinuxPC(WindowsPC上のVMでも可)で行う。
→PC上のLinuxにRaspPiのmicroSDをセットする。
USBアダプタを使い、microSDをUSBコネクタに挿して認識させるのが手っ取り早い。
VMで作業する場合、USBアダプタによってはUSBメモリ(に見せかけたmicroSD)が認識されないことがある。
そのようなときは別のUSBアダプタで試してみる。
→GPartedを起動する。
rootラベルのパーティションの、末尾を数%ほど縮める(例えば16GBに対して256MBとか)。
縮める容量は適当。心配でも5%も縮めれば十分。
リサイズを確定させて完了。
バックアップは、Windowsのアプリ「DD for Windows」で取る。
microSDへ書き戻すときもこのアプリで。
http://www.si-linux.co.jp/techinfo/index.php?DD%20for%20Windows
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