2017年8月~9月
「AVR USI-TWI Master使用例:温度・湿度・気圧センサーBME280との接続」を発展させ、キーホルダーを作成しました。
「Maker Faire Tokyo 2017」直前の盛り上がりの中、Twitterで公開したところ好評でした。
2017年10月
Ver.2が完成。気圧変化グラフの表示を追加しました。
キーホルダーにするため、いかに小さく作るかが悩みどころでした。厚みを減らすことが難しいです。
モジュール化された部品を使用しているので回路はシンプルです。ちなみにセンサーが最も高価な部品です。
回路図
試作品の様子
製作中、試行錯誤の様子
OLEDの表示サイズは128x32ドット。キャラクタLCDのフォント(5x7ドット)をそのまま表示すると小さくて読みづらいです。
横2倍・縦3倍に拡大表示すると大きさはよいのですがガタガタで、「%」の穴もふさがっていて格好悪いです。
結局、大きな文字はフォントを作成しました(数字と必要な記号のみ)。
マイコンへはISPで書き込むことができ、開発を進めるのは楽でした。完成基板でもファームの書き換えができます。
写真が下手で文字が若干ぼけて見えますが、現物はクッキリしています。青色OLEDも使用しています。
「気圧変化グラフ表示機能」が加わりました。基板を若干改良しました。
動作の様子
グラフの縦軸は最大値・最小値、横軸は6時間前から1時間前を表しています。
2017年10月下旬、台風接近で気圧が下がり、通過後に上がっていく様子が面白いです(写真左2枚)。
2つの動作モード
◆Graph ONモード
1時間毎に気圧を自動測定し、スイッチオンで直近6時間分のグラフを表示するモードです。
このモードではスリープ中もタイマーが動作しているため、その分電力を消費します。
◆Graph OFFモード
電池節約を優先します。
このモードではスリープ中に気圧を測定せず、スイッチオン時も気圧変化グラフを表示しません。
これらのモードはいつでも切り替えることができます。
例えば、普段は「Graph OFFモード」、天気が怪しい日や頭痛が心配な日は「Graph ONモード」、という使い方もできます。
「Graph OFFモード」に切り替えるとそれまでの測定データは消去されます。
直ちに「Graph ONモード」に切り替えてもグラフは表示されず、また新たに気圧を測定し始めます。
電池の品質や使用環境によりますが、1日数回の使用で1カ月程度もちます。
使用方法
電池を入れ、ディスプレイを取り付け、ボタンを押すと動作開始。下記のように動作します。
「Maker Faire Tokyo 2017」(8月5,6日開催)の2週間前に作り始めて完成。 8月5日、バッグにぶら下げて遊びに行きました。それで起動画面が「805」なのです。 このときは点灯しっぱなしバージョンで、電池は3時間くらいしかもちませんでした。OLEDが電気を食います。 それでスリープ動作を入れました。(という開発裏話)